「配色デザイン良質見本帳」書評

デザイン書籍

デザイン初心者のころから、愛読している中の1冊『配色デザイン良質見本帳」』をご紹介します。

デザイン初心者は、どの書籍がいいのか迷われると思います。

特に配色については、おおまかな感じで選んでしまうと、素人丸出しのデザインになってしまいます。

この本の最大の特徴は、オールカラーであることです。

それでは、他にどんな特徴があるのか見ていきましょう。

『配色デザイン良質見本帳』とは

配色デザイン良質見本帳』とは2020年1月に出版されたグラフィックやWebで使われる配色の基本から理論的な考えまで幅広く取り上げられています。

『配色デザイン良質見本帳』の書評

冒頭でも書いた通り、なんといってもオールカラーという事。

配色を取り扱っているのに文字だらけの説明では頭に残らないですし、イメージが全くつかめませんよね。

最近、私も使う際は、説明を読むというよりはデザインの写真ばかりを見て、そこからインスピレーションをもらうような使い方になっています。

きれいな配色を見ているだけでも勉強になります。

参考のデザインが豊富

2つ目の特徴としては、参考デザインが豊富にあること。

デザインを制作していく上で、どんなプロでも制作する際は参考にするデザインを用意してそこから肉付けを行います。

完全オリジナルなデザインと言えども、ベースとなるデザインがあって編集していくイメージです。(間違っても丸々パクることはNGですよ!)さらに、参考デザインも実例が掲載されていてクオリティーが高いです。

ネットで探して時間を取られるくらいだったら、サクッとこの書籍からまずは探した方が早いと思います。

ジャンルも幅広くビジネス系のシックなものから、明るいポップ調のデザインまで見ていても飽きない構成となっています。

心理的な側面から配色方法をまとめている

色は、文字よりも先に目に飛び込んでくる情報です。

人がどう感じるかは「人は見た目が9割」と言われるほど一瞬の間にイメージを付けてしまうのです。

ですので、配色を適当につけてしまうと、イメージが良い方にも悪い方にも簡単に向かってしまいます。

この本では、イメージについて第2章(Part2)で取り上げらていますが、デザインを実際に制作する上で最も大事な「イメージ」をわかりやすく、簡潔にまとめられているこの章は特に必見です。

まとめ

デザインの初心者にとって、簡単そうに見えてどうしても後回しにしてしまい、自分の感覚を過大評価してしまいがちなのが、配色です。

さらになかなか身につかないのも配色だと思います。私自身も未だに配色は苦手です・・・。

生まれもった天性で配色を出来る人もいるかもしれませんが、おそらく稀でしょう。

小さい頃から、ランドセルの色は、男の子は黒、女の子は赤と決められ両親やおじいちゃん、おばあちゃんから買ってもらった経験をした方も多いと思いますが、、潜在意識に色の概念は刷り込まれています。

一つ一つ色の概念を解いていくことで伝わるデザインとなっていきます。

デザインが伝わらないと悩んでいる方は是非本書を手に取って配色を見につけて見ませんか。