『ノンデザイナーズ・デザインブック』書評

デザイン書籍

「デザインってどういう風に作っていくの?」「デザインってなんか難しいそう」「センスがいるんでしょ」と思っていませんか?

デザインなんて簡単ですよと言いたいところですが、何も知らなければいつまでたっても素人の作ったダサい作品しか作れません。

「だったら無理じゃない」とあきらめるのはまだ早い。4つのことを念頭に置いてデザインしていくと素人臭いデザインがプロの仕上がりに大変身します。

本書はその4つのことを徹底的に解説した本です。

デザインでまず抑えておくべきは、この4つのことなので、初心者はもちろん、素人の方でも読んで損はない本となっています。

私もデザイナーになって初めて買った本ですが、ノンデザイナーというタイトルに惹かれ今でも愛読しています。

それでは、さっそく中身を見ていきましょう。

『ノンデザイナーズ・デザインブック』とは

『ノンデザイナーズ・デザインブック』(第4版)「The Non-Designer’s Design Book」(fourth edition)とは

Robin Williams著

発売日:2016年7月2日 

ページ数:258

『ノンデザイナーズ・デザインブック』書評

初心者がデザインの4原則を徹底的に学ぶ本

デザインにおいて初心者とプロの違いは、「デザインの4原則」をどこまで使いこなせているかで決まるといっていいくらい、非常に重要な原則です。

ある意味ここさえ押さえればあなたもプロの仲間入りが簡単に出来ると良いくらいの原則です。

本書のタイトルにもある通り、ノンデザイナーでもここを抑えれば恥ずかしくないデザイン、見る人を惹きつけるデザインが出来るというわけです。

他の本を見てみても基本的には、この4原則を基準にして説明、構成が行われており、基本の考え方としてデザイナーの間では抑えられています。

本書では、4原則を深く堀り下げて解説されているため、デザインを本格的に扱わない人にも4原則を知るためにはもってこいの書籍となっています。

4原則をパターン別に解説

「4原則が重要なことは分かったけども、実際にどう使えばいいの?」

という声が聞こえてきそうですが、本書の中では、4原則を伝えた後に使用方法の悩みを解決しくれるページも用意されています。

実際私も制作途中には何度も解決ページを開いて活かしています。

ジャンルも一般的な印刷用の販促宣伝物やウェブページについても掲載があるので、安心です。

日本語による4原則の説明

「ん?この本て日本語じゃないの?」と思われたでしょうが、全て日本語です。

見出しに『日本語による4原則の説明』としたのは、本書は翻訳本なので、あえて日本人デザイナーの小原さんと米谷さんが補足解説をされているということです。

この部分がホッとするページでもあり、とても分かりやすい説明となっています。

訳者の方には申し訳ないですが、やはり翻訳されいてもなかなかスッと頭に入ってこないところもあるので、補足説明されているとより記憶に残ります。

まとめ

1998年から読み継がれてきた本書はデザインの基礎をなす「デザインの4原則」に特化しているため、いかに4原則の重要性が大きいか示していると思います。

間違いなく、これからも必須の考え方なので、是非、初心者の方はもちろん、デザインを本格的に習う予定が無い人でも、自分で誰かに手紙を送る際でも、『デザインの4原則』を気にかけるだけで見違える手紙となります。

相手にも好印象を与えることは間違いないでしょう。

是非手に取って明日からノンデザイナーの仲間入りをしませんか?